映画「カンダハル 突破せよ」ネタバレあらすじ感想

2023年10月14日

映画「カンダハル 突破せよ」がどんな内容なのかを紹介します。結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

また、あらすじの紹介の前には本作の「閲覧注意シーン(例:グロ、虫、精神的恐怖)」について言及しています。そういった描写が苦手な方は是非参考にしてください。

閲覧注意シーンはある?

さて、ここでは観ていてギョッとするようないわゆる「閲覧注意」なシーンがあるかどうかをご紹介します。

激しい銃撃戦が目玉の一つとなっている本作ですが、その描写はマイルドです。

「腕が吹き飛ぶ」、「臓物が飛び出る」など過激な描写はありません。

よって、そういう描写が苦手な方でも安心して鑑賞できます。

登場人物

トム・・・本作の主人公で、CIAのもとで働く諜報員の男性。イランの原子炉施設を爆破した人物として命を狙われることになる。

モハメッド・・・ある任務にトムの通訳として帯同することになった男性。

カヒル・・・パキスタンの諜報機関ISIのもとで働く男性。トムを捕まえようとバイクで追いかけてくる。

ローマン・・・トムが秘密工作を行う際の手引きを行う男性。

簡単な話の流れ

1.CIAの諜報員トムが秘密工作を行いイランの原子炉施設が爆破される。
2.追われる身となったトムは飛行機で脱出するためカンダハルにある英国の軍事基地に向かう。
3.カンダハルへ到着する直前で絶体絶命のピンチに陥るがCIAの空爆によって救われ無事脱出に成功する。

あらすじ

CIAがイランの原子炉施設を爆破する

CIAの諜報員であるトムとその相棒オリバーは、任務のためイランのコムにある原子炉プラントにいた。トムたちは、インターネット業者を偽り、その施設を爆破するために必要な装置を取りつけた。

トムたちの秘密工作が無事完了したことを確認したCIAは、その原子炉を爆破。イラン政府がさらなる核兵器開発を行うことを阻止した。

命を狙われる諜報員

今回の爆破がCIAの仕業であるという情報をつかんだイラン政府は、実行犯であるトムとオリバーを追いはじめる。やがて、オリバーはその居所がバレて殺されてしまった。トムは安全圏へ脱出するためイギリスの陸軍基地があるアフガニスタンのカンダハルへ向かうことになる。30時間以内にそこまでたどり着ければ飛行機で国外へ飛び立てる予定になっていた。

トムは通訳のモハメッドとともに、車でカンダハルに向かう。しかし、その道中でイラン政府だけでなく、パキスタンの諜報機関ISIやタリバンにまで命を狙われることになってしまう。

ISIが用意した優秀なエージェント、カヒルによるバイクでの追跡や、イラン軍のヘリコプターからの攻撃を巧みに切り抜けながらカンダハルへと近づいていくトムとモハメッド。

そんななかトムは、モハメッドとともに昔なじみのタジキスタンの将軍イスマイルのもとを訪れた。新たな車を提供してもらい、カンダハルへ向けて出発するが、その途中でタリバンによって捕らえられ彼らのアジトに監禁されてしまう。実はイスマイルはトムを裏切り、タリバンにその居場所を伝えていたのだった。

カンダハルにたどり着く

トムたちが捕らえられている基地にトムの知り合いであるローマンが攻撃を仕掛け、トムとモハメッドを助け出した。

トム、モハメッド、ローマンの乗った車をカヒルが追跡してくる。銃撃戦の末、ローマンが銃で撃たれてしまう。彼は足手まといにならぬよう走る車から飛び降り、カヒルに殺されてしまう。トムはカヒルとの銃撃戦に勝利するが、その後のタリバンの攻撃により車を破壊されてしまう。

為すすべなく死を覚悟するトムとモハメッドだったが、CIAが最後の手段としてとっておいた空爆を実行し、タリバンを一網打尽にしてトムたちの命を救った。
こうして、カンダハルのイギリスに到着したトムたちは飛行機で国外へ逃走に成功した。

感想

異国ならではのアクション映画

破壊工作を行った主人公が追われる内容のアクション映画ですが、イラン政府、タリバン、とある諜報機関など多種多様な組織が「我先にと」主人公に迫ってくる姿がわちゃわちゃとしたお祭りのようで面白いです。「追ってくる組織同士の争い」という意外な展開にもテンションが上がります。主人公だけでなく敵味方含めたイスラム圏に住む現地住民にもスポットライトがあたり、彼らが抱える苦しみや叶えたい夢などがしっかりと描かれている点も興味深く鑑賞できました。

作品情報

2023年製作/119分/G/イギリス
原題:Kandahar